
5/30・31は快晴の中で会場設営(通称砂浜工務店)を行いました。
今回の会場である大洗海岸は、長い年月の中で風蝕・波蝕によって粒状になった岩礁によって構成されています。一般的な砂浜よりも砂つぶが荒く、また岩礁帯やそれに由来する礫岩などが地中に入り込んでいるため、あまり深く掘ることが難しい砂浜です。
そこで編み出された杭の据付方法が「ジブリ工法」。
人力で掘れるだけ掘った後、杭を建てて、周りを大きな礫岩で固めます。そのあと間隙を埋めるように砂を入れて、さらに礫岩で。。。を繰り返して杭を安定化させる方法です。

開発者の @gnouei くん曰く、映画「もののけ姫」の冒頭、アシタカの出身地の村の物見櫓がこの工法で建てられていた!とか(あとでちゃんと観てみようと思います)。台風6号の通過が心配ですが、これまでのシーズンでもかなりの風速に耐えた実績があります(でも心配なので見回りに行こうと思います)。
またこれらの杭を砂浜に打ち込むときに大切なのが砂浜設計図。

Tシャツが風にころがる様を美しく魅せるため、水平線と平行になるようにTシャツの列を配置することを基本にしていますが、気をつけなくてはいけないのが風向です。
写真中の黒い矢印線で示すように、大洗の渚ではその位置関係から、北東風が真横から吹き込みます。ちなみに南東風であれば右正面からです。Tシャツ展の会期は、東〜北東風と南東風が日毎にころころと交代していく季節でもあるため、純粋に水平線と平行に杭・Tシャツの列を配置してしまうと、横殴りの風がTシャツをロープにグルグルにからませてしまいます。

砂浜の位置関係の問題なのでどうしようもないのですが、ここ最近のシーズンでは水平線に対し、Tシャツの列を斜めに配置することによって、多少のグルグル軽減を目指しています(ベクトル合成?と学校で習った気がします)。さて今年の首尾はどうだろうか、と今から楽しみにしています。
完成した展示会場だけを見ると、シンプルなのであまりむずかしいこともないような気がしますが、大洗の渚という自然の中で展示することには、こういう難しさと悩ましさ、そして工夫もあったりします。これも世界に数多あふれる人間と自然の付き合い方のバリエーションの一つなのかな、と思いながら、毎年砂浜設計図を作っています。遊びに来た際には、作品を支える土木力(どぼくりょく笑)にも注目してみてください!
追伸:砂浜工務店にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

